日々、日本企業様の中国調達を支援する中で感じるのは、中小の小売事業者様と大手ブランド・メーカー様では、中国調達に求めるものが大きく異なるということです。

発注の進め方も、抱えている不安や課題も、はっきりと違います。

1.日本の中小小売事業者

小規模EC事業者・個人経営の店舗など

1)少量・多品種を基本とし、大量在庫による資金負担を避けたい

店舗規模や販売量が限られているため、一度に大量発注することは多くありません。

1商品につき数点から十数点程度を試験的に仕入れ、同時に10〜20種類以上の商品を組み合わせて出荷するケースもあります。多くの品揃えを維持しながら在庫を抑え、売れ残りによる資金負担を避けたいというニーズがあります。

また、中国を頻繁に訪れ、市場で既製品を仕入れるお客様もいらっしゃいます。

2)新商品の投入スピードを重視し、柔軟に追加発注したい

日本国内のトレンドに合わせ、季節ごとに素早く新商品へ切り替える必要があります。

定番商品の追加発注であっても、補充量は多くないことが一般的です。「一度に大量在庫を抱えるのではなく、売れた分だけ追加発注したい」「短い納期で、簡単に補充したい」というご要望が中心になります。

3)調達全体を一括で管理してほしく、細かな作業は任せたい

商品は中国各地の市場や工場に分散しています。複数の工場と自らやり取りし、個別に発送すると、物流費も高くなります。

そのため、集荷、検品、輸出書類の作成までを一括で対応してほしいという需要があります。時差をまたいで複数の工場と何度も連絡を取ることに、多くの時間を使いたくないと考えるお客様が多いのです。

4)予算に限りがあり、総合的な「見えないコスト」を重視する

商品単価だけでなく、再加工、返品、複数回の海外送金、分割出荷によって発生する追加費用を心配されています。

適正なサービス費用は受け入れられても、費用の内訳が不透明であったり、工場側から後になって追加費用を請求されたりすることは避けたいと考えています。

2.日本の大手ブランド、チェーンストア、メーカー

1)単品を大量に発注し、長期的かつ継続的に追加生産する

大手ブランドでは、適切な商品や工場を選定した後、長期的・継続的に追加発注を行うことが多くなります。

最も重視されるのは、工場が常に安定した品質を維持できること、そして納期を確実に守れることです。

ロットごとに品質基準が変わったり、納期遅延によって全国の店舗で販売機会を失ったりすることは、許容されません。

2)大きな発注量を活かして価格交渉を行い、調達単価を厳しく管理する

1商品につき数千個から数万個単位で発注し、長期的な取引契約を結ぶことで、安定した大口注文を背景に工場出荷価格を抑えます。

3)安定供給を最優先とし、サプライチェーンの許容範囲が小さい

大手企業様は、工場の生産能力や安定供給力を重視します。頻繁な納期遅延や、原材料の無断変更は受け入れられません。

また、一つの工場に依存しすぎないよう、複数の代替工場を確保しておく必要があります。工場の操業停止や生産能力不足によって、全国の店舗への供給が止まることを防ぐためです。

4)各種法規制・検査報告書への対応が必須となる

材質基準、環境検査、輸入許可、工場監査に関する資料など、必要な書類がすべてそろっていることが求められます。

審査は非常に厳格であり、書類に不備があれば、コンテナ単位で貨物が通関に留め置かれるリスクもあります。

5)独自デザイン・専用仕様における知的財産の管理が厳しい

新商品のデザインは自社で行い、専用パッケージや独自の型を使用するケースが多くあります。

工場には、同じ仕様の商品を他社へ流出させないことが厳しく求められます。量産前には生産前サンプルを複数回確認し、大口注文では、工場で半製品の検品に立ち会うこともあります。

6)トラブル発生時の対応力が求められる

大量の品質不良や通関での貨物留め置きが発生した場合、現地チームが速やかに補償交渉、追加生産、返品・交換などに対応できることが重要です。

大量廃棄による損失や、ブランドイメージへの影響を避けるため、リスクへの対応力が強く求められます。

3.KIMI CO.の調達代行サービスが提供できる支援

中小小売事業者様と大手ブランド様では、求めるものが一見大きく異なります。

しかし、どちらにも自社だけでは解決しにくい調達上の課題があります。KIMI CO.は、注文規模にかかわらず、それぞれのニーズに合わせた支援を行っています。

中小小売事業者様への支援

KIMI CO.は、小ロット・多品種の調達に対応しています。

複数の工場から届く商品をまとめて出荷することで、分割出荷による物流費の増加を抑えます。サンプル作成の段階から工場とのやり取りを支援し、細かな仕様を繰り返し確認するため、お客様が時差をまたいで連絡を取り続ける必要がありません。

入荷後は、承認済みの基準サンプルと照らし合わせながら商品を確認し、細かな仕様不良を出荷前に発見できるよう努めます。また、生産進捗を段階的に確認することで、新商品投入時の欠品リスクも抑えます。

複数回のサンプル作成を経て、最終的に発注に至らない場合でも、KIMI CO.は状況に応じて丁寧に対応します。お客様の人件費と時間的負担を減らし、煩雑な調達業務を一括して支援します。

大手ブランド・チェーンストア様への支援

大手ブランド様では、選定した商品を長期的に追加生産することが多く、安定した品質と確実な納期が特に重要になります。

KIMI CO.では、各種の法規制や品質要件に対応できる工場ネットワークを活かし、大量かつ継続的な追加発注にも対応します。お客様と工場との間に入り、安定した調達価格についての交渉も支援します。

量産前には、専用金型やデザイン図面を厳格に確認し、仕様やデザインが外部へ流出しないよう工場と確認を行います。数量の多い生産では、必要に応じて工場で半製品を確認し、各ロットの品質基準が統一されるよう管理します。

また、検査報告書や通関に必要な書類を事前に整理し、通関トラブルのリスクを抑えます。万が一、工場の操業停止や生産能力不足が起きた場合にも、代替工場の選定を支援します。

支払い明細を一括で整理し、お客様の支払い業務を簡素化するとともに、大量の品質不良などが発生した際には、中国現地で工場との交渉、再加工、補償協議を支援します。

まとめ

お客様の規模にかかわらず、越境調達には共通した課題があります。

情報の非対称性、複雑な業務工程、そして予測しにくいリスク。

中小小売事業者様に必要なのは、限られた資金と人員で調達を進められるよう支援する「調達の伴走者」です。

一方、大手ブランド様に必要なのは、高い品質基準を維持しながら、コストとリスクを最適化する「サプライチェーンのパートナー」です。

役割は異なって見えても、必要とされる本質的な力は共通しています。

中国に根ざし、日本のお客様を理解し、現地で確実に実行できること。

KIMI CO.には、開業当初から長年にわたりお付き合いを続けているお客様がいらっしゃいます。10年以上にわたり、安定したリピート注文・追加発注をいただいているケースもあります。

個人経営の小売事業者様から、長期的な追加発注を必要とする大手ブランド様まで、継続的なお取引をいただいていることは、KIMI CO.が誠実に業務を行い、長期的なパートナーとして信頼していただいている証だと考えています。

本記事はKIMI CO.が作成・監修しています。中国からの仕入れ・調達をご検討中の日本企業様は、どうぞお気軽にご相談ください。